彫師でありながら現役藝大院生 アーティスト佐藤はなえが提案する「1mmタトゥー」
佐藤はなえ
1997年、東京都新宿区生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油絵専攻に在籍中に石橋財団国際交流油画奨学プログラムに選抜される形で、イタリアに留学。タトゥーアーティストとしての技術を学ぶ。帰国後、同大学院美術解剖学研究室在籍。タトゥーとアートをテーマに研究、活動をしている。
公式インスタグラム/公式サイト
ー佐藤さんは、東京藝術大学美術学部絵画科油絵専攻を修了。藝大に進学をきめたきっかけは?
確固たる理由はないのですが、音大の音楽教室で習い事をしていたので幼少期から藝大のことは知っていて。「大人になっても音楽や美術を学べるところ、楽しそう」と思っていました。
ー音楽教室ではどの楽器を専攻していたんですか?
5歳から15歳くらいまで約10年間チェロを弾いていました。少し話は脱線するかも知れませんが、私の体感として、タトゥーを彫っている時に手に伝わる機械の振動とチェロを弾いてる時に身体に伝わる音の振動は似ているなと思っています。
ー藝大の音楽学部には進学しなかったんですね。
元々は音楽で藝大に進学をしたかったのですが挫折したんです。音楽はスポーツと少し似ていて「1日演奏しないと、三日間はその感覚を取り戻せない」と言われているんですが、本当だったら毎日練習しなければならないんですけどだんだん練習が辛くなってきてしまって。「もうこれは続けられないな」と。
ー音楽から油絵の道に進んだきっかけは?
近所に画家が住んでいたこともあり、幼稚園生の頃から油絵には触れていました。なのでチェロを習い始めるのと同時期に絵を描くということもやっていて、チェロに挫折し、絵を選択した、という流れですね。