描かれた櫓を持ち…船頭気分? トリックアート施設が埼玉にオープン
秩父鉄道の保養施設として1928年に完成した建物を80年に宝登山登山口に近い現在の場所に移設。会食などに使っていたが、内部を改装してトリックアート34点が並ぶ会場にした。
入り口前の壁面には、長瀞ラインくだりの和船の絵。描かれた櫓(ろ)を持つポーズを取れば船頭気分に。実際にはない縁台に来場者が腰かけてお茶を飲むように見える絵などが並ぶ「江戸タイムスリップ」をはじめ内部は4ゾーンに分かれ、トリックの仕掛けを楽しめる。内覧会の22日、地域のボランティアガイドの男性が「怖くないお化け屋敷ゾーン」で巨大なネコに襲われるポーズを取り、笑い声をあげていた。
担当者は「長瀞には雨天に楽しめる場所がなかった。親子連れや学生らに来館してもらえれば」と話す。
無休。入館料は大人1000円ほか。問い合わせは同施設(0494・66・0070)。【山田研】