絵画や過去のショーも コシノジュンコさん、大分で国内初の企画展
コシノさんは、大阪府岸和田市出身。東京を拠点に世界各地でショーを開いて高く評価され、ドラム・タオとのつながりがきっかけで、国内では大分で初めて企画展を開くことになった。
展示する作品は、高校時代の美術部で描いた絵画などコシノさんの原点ともいえる作品の他、1980年代からコンセプトにしている「対極」にまつわる衣装、能と現代のファッションを融合させた衣装など。過去のファッションショーの様子も上映している。
ファッションの勉強をしている佐伯豊南高校3年、出水雅さん(17)は「ファッションに詳しくなって、コシノさんみたいな素晴らしいものをつくりたい」と話した。午後にはコシノさんが過去の活動などを振り返るトークイベントもあり、「常に『今』が大切。『今』が一番若い」などと持論を語った。
一般1400円、高大生1000円、中学生以下無料。問い合わせは同館(097・533・4500)。【津島史人】
◇コシノさん「原点はアート」
コシノさんは15日、報道陣の取材に応じた。主な一問一答は次の通り。
――どんな所を見てもらいたいか
◆初の美術館での展示。独自のものは世界に残る。実際に足を運んで見ることは栄養になる。年齢は関係ない。ぜひ、子供たちに見てほしい。
――なぜ大分で開催したのか
◆「DRUM TAO」の舞台衣装のデザインがきっかけ。コロナ禍で自分の仕事をまとめる中でお話しをいただいた。ずっとやりたかったことであり、自分自身の使命として自然の流れで開催に至った。
――これからやりたいことは
◆私の原点はアートなので、絵を描くとか、これからもとことん突き詰めてやっていきたい。