修学旅行の中学生が展示作品損壊 新潟・十日町「大地の芸術祭」

市の説明によると、4月21日午前、新潟市から修学旅行で訪れた中学生が、「LOST#6」(クワクボリョウタさん制作)と「WellenwanneLFO」(カールステン・ニコライさん制作)の2作品を損壊したという。
「LOST#6」は鉄道模型が光を放ち織物器具に当たって影を壁に映す作品で、踏み荒らされて再現は無理なため今後は公開できない。「WellenwanneLFO」は低周波で水面を振動させ、広がる波紋をスクリーンに映す作品で、パイプが曲げられていたが仮復旧を終え公開している。
中学生を引率していた教諭が損壊に気付き、発覚した。新潟市教育委員会と学校は謝罪し「複数の生徒が関わり壊してしまった」と説明したという。十日町市は十日町署に被害届を提出するとともに、新潟市に損害賠償を求める方針。また、同美術館などに監視カメラを設置するとしている。【板鼻幸雄】