前橋に新たなアートスポット。「まえばしガレリア」にタカ・イシイギャラリーなどが入居
「まえばしガレリア」と名付けられた新施設は、「発見のある暮らし、創造が生まれる場所、前橋ラバーズが集う拠点。」をコンセプトに掲げる複合施設。運営は株式会社まちの開発舎が担う。
1階では、中庭を囲む3区画のテナントのうち2区画はギャラリーエリアとなり、ギャラリー1はタカ・イシイギャラリー、ギャラリー2は小山登美夫ギャラリー、MAKI
Gallery、rin art association、Art Office Shiobaraの4ギャラリーによる運営だ。
オープニングでは、タカ・イシイギャラリーがディノス・チャップマン 「ƎVƎI⅃Ǝ𐐒」展とともにケリス・ウィン・エヴァンス
「Mantra」をエントランスに展示。またギャラリー2では4ギャラリー合同の「ceremony」展として、ミヤ・アンドウ(MAKI
Gallery)、鬼頭健吾(rin art association)、工藤麻紀子(小山登美夫ギャラリー)、ヴィック・ムニーズ(Art Office
Shiobara)を展示する。
また、2階から4階はワンルーム、ロフト、メゾネットの3タイプからなる全26戸の分譲レジデンスとなる。
敷地面積は1241平米、延床面積は2018平米。建築設計は、太田市美術館・図書館などで知られる株式会社平田晃久建築設計事務所が担う。
9つの商店街からなる「前橋中心商店街」の中心に位置する、銀座通り二丁目商店街に面する敷地は、かつて大正時代から映画館のあった場所だ。近年は市が所有者となり、地域の広場として開放されてきたこの土地が、周辺の街並みが繁華街化したことで民間へ売却されたことをきっかけに本計画はスタートしたという。
平田はこの施設設計にあたり、「大きな樹冠のように緑化されたボリュームを浮かべ、一本の樹の下に人々が集まるように、人々の自由な活動で満ちた場所をつくりたいと考えました」とコメントを寄せており、「めぶく緑や街の生命力とつながった、生き生きとした建築をつくりたい」と意気込みを見せる。
また株式会社まちの開発舎代表取締役・橋本薫は、「私たちはこの施設が、前橋市の活性化に⼤きな役割を果たすことを願っています」と自信を覗かせている。
5社が拠点を構えるほか、前橋随一の一流フランス料理のレストランも入居。2階から4階にはアートのある暮らしを楽しめる大きなテラス付き分譲レジデンスが共存し、前橋市のまちなかに躍動感をもたらす複合施設です。