坂本龍一さん最後の作曲は校歌 徳島、「神山まるごと高専」
式は死去が報じられる前の2日午後1時から始まった。司会者が「ここでサプライズがあります」と述べ、音源が流された。スクリーンに「作曲 坂本龍一」と映し出されると、会場にどよめきが起こった。闘病中に手がけ、未完成だったが、新入生のために坂本さんが公開を了解したという。
音源に歌は入っておらず、歌手UAさん制作の歌詞が曲に合わせて映し出され、ゆっくりと力強い旋律が響き渡った。同校創設に携わり、式に出席したNPO法人「グリーンバレー」(同町)の大南信也理事は「命を削って作曲してくれ、終始涙が浮かんだ」とコメントした。
同校は「校歌の完成に向けて坂本さんの事務所と相談しながら進めたい」としている。
同校は次世代の起業家育成を目指すのが特色。全国から集まった44人の学生が入学した。