吉野ヶ里遺跡「石棺墓」3枚の蓋、もとは1枚の石だった…線刻施した後に分割
県によると、石蓋は4枚あり、全長約2・3メートル。分厚い主な3枚(推定計約400キロ)を断面が合うよう並べると、石をまたいで施された線刻が計6か所あった。うち2枚は線刻のある面が墓の表側に、1枚は被葬者に向けて裏側に置かれていた。
また石の材質については、佐賀大教育学部の角縁進教授(岩石学)の鑑定で、遺跡から約40キロ離れた県南西部の多良岳(同県太良町、長崎県諫早市)で採れるカンラン石玄武岩とみられることがわかった。県は有明海を介して海路で運ばれたと推定している。