グラフィック・デザイナーとしても活躍した白岩登三靖による写真展「白岩登三靖・世界と私」
白岩は1940年、大分県生まれ。日本のグラフィック・デザイナーとして活躍し、写真家としても活動した。写真集・美術書、雑誌やポスターなどのデザインを手がけ、70年代~80年代には『カメラ毎日』などの写真誌、さらにはエキシビジョンで作品を発表。海外ではICPでも個展を開催した経歴がある。彼の活動とそのクリエティビティは、マグナム・フォトのコーネル・キャパも絶賛するものだった。
自分が見てみたいと望むもの、それを自らの手で作り出したいと様々な試みを続けています。私の表現手段は、絵画やデザインそれと写真です。そうした作品を作ることは、ささやかではあるけれど、物に支配されているこの現実世界で希薄になってしまった自らの在りようを、なんとか自分自身に取り戻し、実感することにつながる。おそらくそうなのだと思っています。
―白岩登三靖