1500勝の羽生九段「少しでも上達していけたら」
プロ入りから36年。羽生九段は「たくさんの棋戦やトーナメントで対局することができ、恵まれた」と振り返った。あと1期と迫っている大台のタイトル100期については「タイトル戦に関しては、まず挑戦者にならないと始まらない」とした上で、「まずは自分なりにしっかり力をつけ、そういう場に出られるぐらいの実力、棋力を充実させることが第一」と話した。
五冠を保持する藤井聡太棋聖(19)ら若い世代の活躍にも言及。15日に新潟市で行われた第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局を「ものすごく高度な内容で見ごたえのある内容」と評価。「勉強になるし、参考になる。活躍は素直にすごいと思います」とたたえた。
節目の1500勝を達成した後の目標を問われると、「これですべての目標が終わりということではない。将棋そのものは本当に難しく、進歩の余地がある。ずいぶん長くやってきたが、これから先も自分なりに少しでも進歩して、上達していけたらいい」と語った。