最終学年でも自学週5時間以下が大半 大学生調査
調査対象は全国582大学2年と4、6年、157短大の2年の学生で、今年1、2月にインターネットを通じて実施。約11万人が回答した。
大学生活を通じて「身に付いた」「ある程度身に付いた」と感じたことに関しては、8割以上が「専門分野に関する知識・理解」と回答。「幅広い知識、ものの見方」も8割を超えた。一方、「外国語を使う力」については3割程度と低調で、外国語教育のあり方が課題となりそうだ。
新型コロナウイルス禍の影響を感じさせる内容もあった。「3カ月以上の海外留学」で9割以上、「5日以上のインターンシップ」では8割以上が「経験していない」と回答。多様な体験機会が奪われている実態が浮かんだ。
全国学生調査は中央教育審議会の提言を受けて実施が決まった全国の大学生を対象にした調査で、学生目線で教育の実態を把握し、大学の教育改善や政府施策への活用を目指す。試行実施は元年度(当時の2年が対象)に続き2回目。4年中に3回目の調査を行い、結果の分析とともに調査手法や質問事項を精査し、6年度の本格実施を目指す。