『〔FOMC〕米、3月にゼロ金利解除へ=物価圧力抑制で引き締め―FRB☆差替』への皆さんの反応まとめ
会合では、国債などの資産購入を通じた量的金融緩和策を3月に終了することを決定。3月15、16両日に開催する次回会合で、2018年12月以来の利上げを実施、新型コロナウイルス危機を受けて導入した異例の金融緩和策の正常化に踏み切るとみられる。
大規模な量的緩和により約9兆ドル(約1000兆円)に膨れ上がった総資産についても「規模縮小の原則」を公表。「利上げプロセス開始後、縮小する」と表明した。資産縮小には長期金利の上昇による引き締め効果がある。
米国では、コロナ危機からの経済再開に伴う需要急増に供給が追い付かない状態が続いている。コロナ感染による人手不足も供給制約に拍車を掛け、物価高が深刻化。消費者物価指数は昨年12月に前年同月比7.0%と、1982年以来の高い伸びを記録した。コロナ新変異株「オミクロン株」の感染急拡大が供給問題を悪化させる恐れがある。
一方で失業率は3.9%とコロナ危機直前の20年2月以来の3%台に改善。労働市場が逼迫(ひっぱく)し、賃金も大幅上昇しており、物価を一層押し上げるリスクも浮上する。高インフレの長期化を防ぐため、FRBは金融引き締めにより強い需要を抑え、物価上昇圧力の緩和を目指す。
会合では、政策金利は年0~0.25%で据え置かれた。決定は全会一致だった。
◇FOMCとFRB議長会見のポイント
一、「利上げは間もなく適切になる」と明言
一、3月のゼロ金利解除を示唆
一、量的緩和を3月に終了
一、FRBの資産縮小、利上げ後に開始
一、政策金利は据え置き
一、FRB議長「高水準な金融政策支援必要ない」
一、FRB議長、変異株収束すれば「力強い成長に戻る」