山田養蜂場ギャラリーが初の一般公開。「バルビゾン派の至宝」展を開催へ
同ギャラリーを初めて一般公開することとなる本展では、そのコレクションのなかからミレーやコロー、ルソーなどバルビゾン派の絵画を中心に、バルビゾン派以前から、印象派のモネやルノワール、戦後フランスを代表する画家ビュフェまで、約300点の作品を通してフランス近代絵画の流れをたどる。
産業革命以前のフランスでは、風景画は人物の添え物とされ、描かれる人物も、神話や貴族、富裕層が中心的だった。そんななかで、田園風景や農民をありのままに描き始めた「バルビゾン派」と呼ばれる画家たちが現れ、なかでもミレーやコロー、ルソーなどの代表的な画家たちが挙げられる。
こうした「見たままを描く」自由な絵画は、その後の印象派の絵画運動へとつながり、世界的に広く知られているモネやルノワール、ゴッホなどの巨匠たちが生まれるきっかけとなったと考えられている。
同ギャラリーを運営する山田養蜂場は、養蜂という農業を原点とした会社。バルビゾン派の画家たちが描いた働く農民や庶民の姿や、ミツバチが飛び回る豊かな自然の風景は、同社のコレクションにとっても重要なテーマである。
なお、展示作品のなかには国内初公開となる作品もある。観覧料は無料(当日に行った抗原検査の結果の提示が必須)で、完全予約制で行われる。