写真を軸にさまざまな素材へと表現を拡張させた新作群、小林健太「トーキョーデブリス」展
小林は、自身で撮影した写真をデジタル加工により大きく変化させた色鮮やかな写真作品シリーズで知られている。本ギャラリーで初の個展となる本展では、「都市に住う人間の記憶のカケラ」をイメージの断片として、「破片(デブリ)」をモチーフとした表現で新作に昇華させる。壊れた鏡の破片の形状をアクリルミラーで再構成した立体作品、破片の形状をアクリルマウントされた写真に反映させ、複数の破片を組み合わせたレリーフ状の新シリーズ、壊れた鏡に都市風景が映り込むCGで制作されたイメージを円形のアクリルマウントにした写真作品、そして自身初のNFT作品など、写真を軸にさまざまな素材へと表現を拡張させた新作群を、巨大なグラフィックを床面に敷いたギャラリー空間全体に展示する。