『減り続けた体重は34キロ…いよいよ「入院治療」でハッと気づいた コロナ禍の摂食障害、当事者親子の苦闘』への皆さんの反応まとめ
【画像】ダイエット系インフルエンサーがSNSやめた理由…「始める前に戻りたい」
<摂食障害とは:ふつうに食べられなくなる心の病気。食事を制限したり、むちゃ食い後に嘔吐・下剤を乱用するなどの排出行為をしたりしてやせてしまう「神経性やせ症(拒食症)」と、むちゃ食い発作がある一方で排出行為をして体重は正常範囲の「神経性過食症(過食症)」に大きく分類されます。やせ願望や肥満恐怖があり、自己評価に体重・体型の過剰な影響があります。専門的治療が必要です。(参考:厚生労働省eヘルスネット)>休校で気持ちがふさいで…都内に住む高校1年生の女の子は、コロナの流行が始まりつつあった昨春は中学3年生でした。学校や友達が大好きで吹奏楽部の部活にも打ち込んでいました。
しかし4月、緊急事態宣言で中学校は休校に。友人と話すことも遊ぶこともできなくなり、だんだんと気持ちがふさいでいったといいます。
同じ頃、同居する祖父の体調が悪化。1日おきに点滴するなど自宅で療養していました。
女の子は「おじいちゃんは食べられないのに、自分は食べていいのかな」という思いが心によぎったといいます。
介護で忙しそうな母にはそんな気持ちを打ち明けられず、ひたすら受験勉強に取り組んでいました。「重い」肉や揚げ物、口に運べない以前からふっくらした体型にコンプレックスがあり、軽いダイエットに挑戦したことはありました。しかし休校をきっかけに、ネットで「低糖質レシピ」を調べて母親に渡したり、朝5時に起きて勉強したり……食事や生活に「マイルール」が増えていきました。
最終的には大好きだった白米も受けつけず、肉類や揚げ物といった「重い」ものが口に運べなくなり、サラダばかりを食べていました。
6月に分散登校が始まっても、鬱々とした気持ちは上向きませんでした。友達と話しても気疲れするし、思うように楽器も吹けない――。
女の子の母親は「様子がおかしいので色々と調べましたが、『まさか摂食障害なんて』と信じたくない気持ちもありました」と振り返ります。次ページは:摂食障害の治療、3カ月待ちの病院も前へ123次へ1/3ページ