『“人を残した”野村克也氏は教え子6人がプロの監督 そして“人を潰す”原巨人の機能不全と限界』へのユーザーの意見まとめ
【画像】巨人・原監督の隣には“全身白”の清原和博が!(2014年沖縄キャンプ)
高津監督は会の弔辞で「野村監督は非常に言葉を大切にされる方でした」と言った。その教えは野球論にとどまらず、人生論、社会論にまで及んだ。そうした幅の広さがあったからこそ、多くの教え子の琴線に触れた。
■かつて引っ張りダコだった巨人OB
一方、野村氏が生涯、対抗心を燃やしてきた巨人はどうか。かつて、他球団は「巨人ブランド」にあやかり、三原脩、与那嶺要、広岡達朗、王貞治、森祇晶、高田繁ら巨人OBを招聘。監督や編成責任者として手腕を発揮したが、今や昔日の感がある。
それは2002年から現在にかけて、原辰徳監督(63)が長期政権を担ってから顕著になった。今季まで3期15年指揮を執り、通算1157勝(884敗86分け)をマークしているが、昨年までの14年間で16人ものFA選手を獲得するなど、その実、豊富な資金力を背景とした補強に頼ってきた部分が大きい。
野村氏は17年5月、日刊ゲンダイのインタビューでこう語っていた。
「原の実績のMVPは渡辺恒雄オーナー(現読売新聞グループ本社代表取締役主筆)ですよ。補強をしてくれた。原の実績はフロントの手柄だよ。原は若い時に苦労がない。オレは『坊ちゃん監督』と言ってるんだ、原のことを。苦労がないから、細事に小事に目が届かない」
巨人の重鎮OBである広岡達朗氏も、かねて「他球団は良くも悪くも巨人の真似をする。しかし、最近の巨人は、巨人魂というか、伝統が消えてしまったと感じる」と嘆き、コーチの指導についてもこう指摘していた。
「コーチも良くない。今の巨人で打撃を教えているのは原一人だけでしょ。コーチは何をやっとるんだと。選手にモノが言えんのでしょう」
こうした独善的な姿勢は19年からの第3次政権で「全権」を握ってから、いよいよ拍車がかかった。次ページは:宮本投手チーフコーチは責任かぶり前へ12次へ1/2ページ