『甲子園「無情の雨天コールド」にネット炎上…優先すべきは大会日程の消化ではなく選手の安全と健康ではなかったか』への皆さんの反応まとめ
「ここで試合終了になるが、お互いによく戦い、いい試合をしてくれました。また甲子園で再戦できるように頑張ってください」
直後に球審は右手を上げ「ゲーム」と試合終了を告げた。
もはやグラウンドはプール状態。誰の目から見ても続行は不可能だった。
東海大菅生の若林弘泰監督はコールドの判断については「中断になったところで覚悟しました。中には泣き崩れる選手もいました。ただ、これだけ順延となる中、1試合でも多くこなしていかないといけないので、しょうがないですね」と悔しさを押し殺し、冷静に応対した。
5回ごろから雨脚は激しくなり、甲子園全体に白いもやがかかったようになった。
4回からリリーフした東海大菅生のエース左腕、本田峻也(3年)は、マウンドで足を滑らせ、2度も転倒したほど。その際、弾みでついた左手の泥をタオルで拭き取り、投球を続けた。6回から阪神園芸が水に強いと言われる特殊な砂をマウンドと、打席周辺に2度、3度と入れたが、さすがの“神整備”も追いつかない。内野グラウンドには水が浮き、一面、泥田のようになった。8回の東海大菅生の攻撃では、バッターの手が滑りバットがスッポ抜けてベンチ方向へ飛んだ。本田が三遊間に放った打球は、途中で勢いを失って止まってしまい内野安打になった。
「これでは野球になりません」と朝日放送のゲスト解説に呼ばれた”完全男”の松本稔氏(群馬県立中央中等教育学校)が警鐘を口にするほど。もはや野球のできる状態にはなかった。前へ123次へ1/3ページ