有名清掃機器メーカーのCMが、“ゆるすぎる”と話題に!
ケルヒャーはこれまで、高度な機能を分かりやすく解説する広告を制作してきたが、2020年から広告「『ワオ』を取り戻そう(Bring back the Wow)」キャンペーンを展開中だ。
ケルヒャーのHPによると、「取り戻す」は「(低下した)ブランドイメージをあげる」という意味ではないとのこと。「ケルヒャー=高性能」の評判は既に世界中に浸透しているので、ケルヒャー製品がそこそこ優秀でも人々はあまり驚かない。そこで改めて「本当にすごい!」と印象づけることで、ケルヒャー製品の性能を再確認してもらうことを意図したようだ。
広告制作を手がけているのは広告代理店のアントニ・ブースト(ベルリン・ドイツ)。分かりやすく「すごい!」を印象づける映像は好評だが、この「ワオ」キャンペーンに新たな「脱力系」シリーズが加わり、話題を呼んでいる。
掃除機に必ずついている“ごく普通”の機能をあえて大袈裟に取り上げるのがこのシリーズの特徴。シラけた佇まいの中で「ワオ」のコピーが現れる。
「この掃除機は、まっすぐに進む」「くるっと回ることもできる」「これって画期的」
どれも当たり前と言えば当たり前の感想だが、掃除機に求める大事な点はまさに「そこ」。乾いた笑いを誘いつつ、機能性の高さを思い起させるのが狙いだ。
この「脱力系」シリーズのディレクションとスチール撮影を担当したのはルーベン・リアマイヤー 。スタイリストのペニナ・アマンダとのコラボにより、ちょっと滑稽で、でもスタイリッシュな70~80sテイストを完成させた。
「操作簡単」「頑丈で使いやすい」、そんな掃除機は誰でもほしいもの。CMを見た後、掃除機を検索してしまう人は多いかもしれない。