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20世紀前半に一世を風靡した「声の手紙」、ボイス・オ・グラフの歴史をたどる
2023-02-22
20世紀前半に一世を風靡した「声の手紙」、ボイス・オ・グラフの歴史をたどる

「ハロー、お母さん、お父さん、ブランチ」。静かな声が、古いレコードのブツブツという雑音に混じって聞こえてくる。「家の方の様子はどう? これはダラスで録音しています……すごく狭い店で、ピンボールマシンや、それと似たようなものがたくさんあるんだけど……」


 音を記録するフォノグラフ(円筒式蓄音機)が発明されたのは19世紀末。だが、人の声を運ぶというアイデアは、それより300年ほど前から人々の想像の中に登場していた。中国、清王朝時代の史料には、ある不思議な装置の存在が記されている。その木製の筒は、そこへ向かって話をして封を閉じ、それを受け取った人が封を開ければ、まだ中に残っている音を聞くことができるというものだった。

 トーマス・エジソンは1877年にフォノグラフを発明した。エジソンは当時から、この装置がビジネス、教育、時間管理の形を大きく変える可能性を見出していた。

 しかし、エジソンが何より念頭に置いていたのは通信だった。自分の発明は口述筆記や手紙の作成に使えると、彼は考えた。19世紀末、日常的な個人間の通信は手書きの書簡で行われるのが一般的だった。1900年代初頭に広く使われるようになる電報は、緊急性の高い短めのメッセージに使われていた。また1915年にはアレキサンダー・グラハム・ベルがニューヨークからサンフランシスコまで初めての大陸横断電話をかけたが、長距離電話は1950年代までは、高価すぎて庶民には手の届かないものだった。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/1f732d5cf726d6a1b7ce0320dda9d121086aeec6

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