東北古書店復興の歩み本に 福島出身女性、11年の大作 2022-12-08 東日本大震災から復興していく東北の古書店の歩みを記した「東北の古本屋」(文学通信)が、増補新版となって発売された。今も取材を続ける福島県出身の著者折付桂子さん(61)=東京都=は「記録を残すことが、私のできる応援のかたち。震災のことはもちろん、案内本として古書店を訪れるきっかけにしてもらえたら」と話す。 2019年に自費出版したものに、今年春までの情報を追加。前半で6県の60店を紹介、後半で震災からの各店の歩みを取り上げた。「店主一人一人の思いを引き出せた。東北の古書店について一番詳しい本に仕上がったと思う」と話す。 四六判、312ページで1980円。