【着物メイク】普段と変えるポイントは?今どき感と上品さのバランスをプロが伝授
井澤由美子さん(料理家)●調理師、国際中医薬膳師・国際中医師の資格をもつ。食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理を提案し、料理番組への出演、店舗プロデュース、本の執筆など幅広く活躍。
教えていただいたのは…
岡田いずみさん(ヘア&メイクアップアーティスト)●化粧品会社を経て独立。感性と理論の両輪からなるメイク提案に信頼が寄せられている。プロデュースするブランド「シンクー」「メイ トゥエルブ」も好評。
撮影=藤井マルセル(t.cube)[人物] 大原敏政(aosora)[静物] ヘア&メイク=岡田いずみ(kiki.inc) 着付け=高木美和 編集=本田リサ
『美しいキモノ』2023年春号より
お母様がお茶をなさっていた影響で、折に触れて着物を着ていたという井澤さん。「着物メイクは洋装のときとガラッと変えるべきなのかしら?」と、『今どきのメイクと着物メイクのバランス』にお悩みのよう。岡田いずみさんの提案はこちら。
○お肌に関しては、パッとアラを消す下地を全体に。
○眉尻と鼻先をつないだ、肌トラブルが目立つ三角ゾーンはカバー力のあるファンデーションで美肌に仕上げ、自然なのにきれいな肌でいまどき感を。悩む方の多い眉ですが、井澤さんの眉は細めなので、ペンシルとパウダーで肉付けして、ボリューム感を出し、着物の量感に合わせます。
○アイシャドウは絹のような輝きを。くすみを払う血色ゴールドに、瞼の高い部分だけハイライトを入れると立体感と輝きが増します。
○アイライナーの2色使いは、1色より肌に馴染み、奥行きを出して、ほんのり色香を感じる仕上がりに。
○リップはピンクの上にゴールドニュアンスを重ねて、上質な華やぎを出します。
「井澤さんらしいフレッシュな華やかさが演出できました」(岡田さん)