マリーゴールドはなぜ、この季節のインドとメキシコで欠かせない花になったのか?
一方メキシコとその他の中米諸国でも、11月1日の「死者の日」が近づくと、多くの家にマリーゴールドの花束が置かれる。これらは「死者の花」と呼ばれ、その明るい色を見た人々は、人生のはかなさを覚え、死者への思いをはせる。
米大陸原産のマリーゴールドは、コロンブス到来前からメキシコで重要な儀式的役割を担ってきた。ナワ族では、マリーゴールドの花は死者を祭るために太陽の神から贈られたものと信じられていた。
350年以上前に、スペインとポルトガルの商人たちが初めてマリーゴールドをインドへ持ち込むと、インドでも祝いの花として人気を獲得し、全国へ広がっていった。やがてディワリ祭以外にも、結婚式やそのほかの宗教の祭典で必ずと言っていいほど見られるようになった。