都内の公立小中、不登校最多の2万人超 9年連続増
令和3年度の不登校は小学校で7939人、中学校で1万3597人。平成24年度はそれぞれ1912人と6469人だったが、その後はいずれも増加が続いている。
不登校の原因は小中学生ともに「無気力・不安」が最も多く、ほかに小学生では「親子の関わり方」や「生活リズムの乱れ」、中学生では「友人関係をめぐる問題」や「学業の不振」などが多かった。
都教委によると、不登校が増え続ける背景には、不登校への対応などについて定めた教育機会確保法(平成28年公布)の施行後、不登校を休養や自分を見つめ直す機会と捉え、学校復帰を無理に促すことがなくなったことがあるという。
一方、令和3年度に都内の公立小中高校などで認知されたいじめは計5万9835件で、前年度から1万7297件増えた。いじめ発見のきっかけは、小中学校では「アンケートなど学校の取り組み」、高校では「本人からの訴え」、特別支援学校は「学級担任(による発見)」が多かった。