学力テスト、大阪は全教科で平均下回る 学校外での学習時間で二極化も
テストは小学6年と中学3年が対象で、府内では小学校975校(7万277人)、中学校470校(6万6746人)が参加した。科目は国語と算数・数学で、中学では4年ぶりに英語も実施された。
府内の平均正答率は、小学生は国語66・0%(全国平均67・2%)▽算数62・1%(同62・5%)。中学生は国語68・0%(同69・8%)▽数学49・9%(同51・0%)。前回テストで全国平均をわずかに上回っていた英語も45・3%で、全国平均を0・3ポイント下回った。
ただ、府教育庁の担当者は、小学校は前年より全国との差が国語で0・4ポイント、算数で0・2ポイント縮んだと説明。「全体的に全国平均水準に近付いており、授業改善などの取り組みの一定の効果は出ている」と述べた。
全科目共通の課題としては、文章や情報を読み取り、論理的に回答する記述問題でのつまづきを挙げ、「探究学習のさらなる充実が必要」とした。
また、児童生徒への質問紙調査では、学校の授業以外での平日の学習時間について「3時間以上」と答えた割合は、小学校で0・8ポイント、中学校で4・2ポイント全国平均を上回った。一方で、「全くしない」「30分より少ない」と答えた割合も小学校で10・3ポイント、中学校で4・4ポイント全国平均を上回った。担当者は「二極化が進んでおり、学校での指導方法を見直す必要がある」としている。