空山基の新作個展「Space Traveler」。NANZUKA UNDERGROUNDなど3会場で同時開催
UNDERGROUND、NANZUKA 2G、3110NZ by LDH kitchenの3会場において同時開催される。会期は4月27日~5月28日。
空山は1947年愛媛県生まれ、東京在住。1983年に『Sexy
Robot』を出版し99年にはソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザインを担当。2001年には、世界的ロックバンド、エアロスミスの「Just
Push Play」(2001)のアルバムカバーを手がけており、近年はキム・ジョーンズとともに「DIOR
HOMME」でコラボレーションを果たし、大きな話題を集めた。
女性の人体美をロボットに取り込んだ表現で知られ、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えた空山は、人物や動物、恐竜などあらゆるロボットを描くいっぽうで、女性のヌード像も描く。身体の美しさへの傾倒や人間の本質的な知的好奇心、欲望=生へのエネルギーといった自身の関心を隠すことなく作品を発表し続けており、政治的、宗教的なタブーにもチャレンジしてきたユニークな存在だ。
2020年にNANZUKAで開催された個展「Sex
Matter」において、アートにおける性の問題をロボットを通して表現するという作品を見せた空山。同展以来3年ぶりの個展となる今回の展覧会では、NANZUKA
UNDERGROUNDで新作のヒューマンスケ
ールサイズのロボット彫刻作品による大規模なインスタレーション、空山が初めてのCGテクノロジーを駆使した映像作品、そして近年精力的に取り込んでいる大型のキャンバス絵画作品を展示する。
また、NANZUKA 2G と3110NZ by LDH kitchen においては、同シリーズの彫刻作品およびペインティング作品を展示するという。