『被害者より加害者10人の未来…中2女子死亡に学校が』へのみんなの感想まとめ
爽彩さんの母親(手記から):「今年2月13日、爽彩は失踪しました。どうしてもっと早く、爽彩を見つけてあげられなかったのか、今も悔いています」
18日に公開された手記。今年3月、北海道旭川市の公園で「遺体で見つかった女の子」の「母親」によるもので、女の子の写真や名前も公開されました。当時14歳の広瀬爽彩さん。2年前、中学に入学し、当初は「合唱部や生徒会に入りたい」などと話していたといいます。しかし…。
爽彩さんの母親(手記から):「4月後半から、がらっと人が変わったように爽彩は笑わなくなりました。部屋で泣いたりする声を聞くようになり、このころから『学校でいじめに遭っているのではないか』と疑うようになりました」
遺族の弁護団によりますと、爽彩さんはこのころ、複数の生徒から爽彩さんのわいせつな画像を送るよう強要され、拡散されていたといいます。母親は5回にわたり、学校に相談。しかし…。
担任(手記から):「いじめるような子たちではありません」
教頭(手記から):「いたずらが行き過ぎただけで、悪意はなかった」
また「わいせつ画像」については…。
遺族の弁護団・石田達也弁護士:「『それ(画像)も消しましたので』と学校が説明してきました。『いや、でもそれ、わいせつ動画が拡散しているなんて、怖いじゃないですか』と私(母親)が言うと『僕は怖くない』と教頭に言われました」
学校側は、こうも話したといいます。
教頭(手記から):「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか」
こうした対応について専門家は。
教育問題に詳しい法政大学・尾木直樹名誉教授:「学校は隠ぺいを絶対にします。事なかれ主義で怠慢に徹します。それは、どうしてかというと、閉鎖社会なんですよ。塀の中できっちり囲まれてしまった中での論理で展開する。亡くなった子にしてみれば、10人だけではなくて、学校の先生もグルになって自分をいじめていると思って絶望したと思う」
市の教育委員会は、第3者委員会を設置し、いじめがなかったかを調べています。