マリウポリの美術館、ロシア軍による空爆で破壊
ローカルヒストリー」などが伝えた。
クインジ美術館は、1902年に建てられたアール・ヌーボーの建物「ジェオシントフの庭」を美術館として利用したもので、2010年に開館。マリウポリ市議会によると、絵画や装飾美術、グラフィック、彫刻など、約2000点を所蔵。空爆当時、美術館にクインジのオリジナル作品はなく、複製だけが残されていたいっぽう、クインジ以外の作家による複数の作品は行方不明になっているという。
マリウポリ市議会はテレグラムを通じて美術館破壊を批判。「占領軍はマリウポルの平和な住民を意図的に殺害し、重要なインフラ、我々の文化、ウクライナのすべてを破壊し続けている」との声明を発表している。
ロシア軍によるウクライナ侵攻においては、2月27日に首都キエフの北西に位置するイヴァンキフ歴史・地方史博物館がロシア軍の攻撃によって焼失。ウクライナの国民的画家であるマリア・プリマチェンコの作品25点が焼失した。マリウポリでは住民400人が避難していた美術学校をロシア軍が攻撃。リビウ市国立博物館では収蔵品18万点を地下室に避難させるなど、深刻な状況が続いている。
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