初版本、セル画…「お宝」買えます 国内最大級の古書オークション
古文書や古地図と書画、著名作家の原稿や書簡、近現代アートなど多彩だ。今年の主な出品は鎌倉時代初期に成立し、宮中の生活を伝える「建春門院中納言日記」や、江戸時代中期に編さんされ、日本初の本格的な翻訳医学書となった「解体新書」の初版本が並ぶ。戦中派作家・五味川純平の代表作の一つ「戦争と人間」「人間の條件」の草稿、大江健三郎の「ヒロシマ・ノート」取材時の写真帳のほか、手塚治虫による漫画「リボンの騎士」の彩色原画、映画「魔女の宅急便」「となりのトトロ」のセル画など、漫画やアニメも充実している。
7、8日は現物を見て、ほしい品があれば古書組合加盟業者に入札を委託。最高価格をつけた人に、9日の入札会で落札される。担当者は「業者が入札価格などの相談に応じるため、初心者でも安心して参加を」と話している。入場無料。【栗原俊雄】