フレディ・マーキュリーのプライベートコレクションが没後30年を経て競売へ。広重の浮世絵も
World of His Own」を9月に開催する。
出品されるコレクションはマーキュリーの西ロンドン・ケンジントンにある家、ガーデン・ロッジに集められていたもの。死後約30年間、ガーデン・ロッジにはコレクションがほぼ当時のまま残されており、日本への旅行で探し求めた極上の布地や美術品、20世紀を代表するアーティストの絵画や作品、マーキュリーがこよなく愛したガラス職人による作品、日常生活に欠かせなかった個人的な小物などが含まれる。さらに歌詞の未公開原稿の数々や、マーキュリーの特徴的なスタイルであった華々しい衣装の数々も出揃う。
とくに日本で手に入れたというコレクションは注目を集めそうだ。日本滞在中、マーキュリーはクイーンの音楽出版担当であった渡邊美佐とともに、美術館や個人コレクションを訪れ、着物や帯、日本の高級磁器、福川窯の陶器、木版画、漆塗りのアンティーク家具などを買い求めたという。マーキュリーは、明治時代から20世紀初頭のリバイバル作品にいたるまで、英国最大級の日本のアンティーク木版画コレクションを所有していた時期もあった。
出品されるコレクションは6月にニューヨーク、ロサンゼルス、香港に巡回した後、サザビーズ・ロンドン
ギャラリーで8月4日~9月5日の期間で展示される。そして9月にライブやオンラインでのオークションにかけられる予定だ。