藤井聡太五冠は「人間将棋」も強し 武者姿で勝利
「いざ尋常に勝負」。藤井五冠の発声でスタートした対局は、舞鶴山山頂にある約15メートル四方の大きな〝将棋盤〟で行われ、棋士の指示で甲冑をまとった「駒武者」が動き回った。武者言葉で会話しながら駒を全て動かさなければならない特別ルールがあり、両者が指し手を語った最後に「ござる」をつけると、観客たちから拍手が起こっていた。
対局は130手で藤井五冠に軍配が上がった。藤井五冠は「(武将になるため)最初は不安があったが、(解説の)木村一基九段に『ござる』をつければよいといわれ、吹っ切れて指せた」と話した。
人間将棋は2日間の日程で、17日が最終日。感染対策で観客数を制限しており17日の定員660人に対し、全国から1万1714人の応募があった。