埼玉県立高12校を再編へ アニメなどの専門教育展開
意見公募は8月18日まで実施し、秋ごろに再編計画を正式決定する。
再編案によると、対象校は和光国際高と和光高(いずれも和光市)、岩槻高と岩槻北陵高(いずれもさいたま市岩槻区)、秩父高(秩父市)と皆野高(皆野町)、越生高(越生町)と鳩山高(鳩山町)、八潮南高と八潮高(いずれも八潮市)、大宮工業高(さいたま市北区)と浦和工業高(同市桜区)で、それぞれを1校に統合する。
和光国際・和光、岩槻・岩槻北陵、秩父・皆野の3統合校には国際系の学科と普通科を置き、国内外で活躍できるグローバル人材の育成を目指す学校と位置づける。
越生・鳩山の統合校には「アニメーション・美術」に関する学科と普通科を設け、県内のアニメーションスタジオなどと連携した実践的な教育を展開する。八潮南・八潮の統合校にはビジネス系の学科と普通科を、大宮工業・浦和工業の統合校には工業系と情報系の学科を開設する計画だ。
県教委によると、平成28年度に約6万2千人だった県内の公立中の卒業者は、令和10年度には約5万6千人に減ると見込まれる。
今回の再編に先立ち、本庄市の児玉白楊高と児玉高、飯能市の飯能高と飯能南高の統合校がそれぞれ来年4月に開校する。県教委は11年度をめどに現在の134校を121~124校に再編する方針だ。(中村智隆)