呉竹が煤や膠を用いない革新的な墨を開発。画材ラボ「PIGMENT TOKYO」で先行販売中
TOKYO(ピグモン トーキョー)」の店舗とオンラインストアで、先行販売されている。
古来より墨は、油や木を燃やした時に出る煤と膠(獣や魚類の皮・骨などを煮詰めた液を冷まし、ゼリー状になったものを乾燥させた糊材)を練りあわせてつくらてきた。今回販売される固形墨は、これまでの墨とは異なった特徴を有しており、黒鉛墨は煤を、無膠墨は膠を使用していない。
黒鉛墨は、墨という漢字の「土」の部分に着想を得て、土製の顔料である黒鉛を使用。黒鉛と煤は同じ炭素で構成されているが、黒鉛墨では少し鈍いグレーの色味が楽しめるという。
無膠墨は、「動物由来の膠を使用していない墨はないか」という僧侶などの要望をから商品化に至ったもの。黒さ、
水への溶けやすさ、筆と硯を傷めないこと、人体や環境への安全性などを担保するメディウムを研究し、従来の墨と同じように使用できる革新的な商品が生まれた。
価格はそれぞれ6600円(税込)で、PIGMENT TOKYO およびオンラインショップで先行販売されている。