『イッタラ展』が国内最大規模で開催。140年の軌跡を450点以上の作品で振り返る。
1881年、フィンランド南部のイッタラ村でガラス工場からスタートした〈イッタラ〉。アルヴァ・アアルトやカイ・フランクをはじめ、フィンランドデザインの発展を牽引した建築家やデザイナーとともに歩んできた。2021年には創立140周年を迎え、本場の〈フィンランド・デザイン・ミュージアム〉で記念展が開催されたのだが、その内容を再構成した展示が日本でも開催されることとなった。2022年9月17日から〈Bunkamura ザ・ミュージアム〉を皮切りに全国を巡回し、2023年4月22日~6月19日に〈島根県立石見美術館〉、2023年7月1日~9月23日に〈長崎県美術館〉での開催が予定されている。
多くの文化的領域に影響を与えた〈イッタラ〉だが、本展ではその140年におよぶ軌跡を450点以上の作品とともに紹介する。そして日本ならではの展示として、〈イッタラ〉と日本の関係に焦点を当てた章が加えられた。〈ミナ ペルホネン〉デザイナーの皆川 明や建築家・隈研吾の撮り下ろしのインタビュー映像で、〈イッタラ〉と世界的な日本人クリエイターらの仕事に迫る内容となっている。
さらに本展でしか手に入らない〈イッタラ〉の限定アイテムも登場。《アアルト・ベース》の「クリア1937」カラーだ。1937年に発売された当時の特別なカラーで、本展の開催を記念して復刻された。日本で人気のサイズ(95mm/120mm)で、 “ALVAR AALTO I ITTALA 140 YEARS EXHIBITION JAPAN 2022-2024” の刻印も入る。
〈イッタラ〉のプロダクトの歴史のみならず、デザイン史、フィンランドの文化と社会情勢、人々のライフスタイルの変化などの背景も学べる本展。時代を超えて輝き続ける〈イッタラ〉の世界を体感したい。