千葉県内公立高入試、6年度からマークシートやデジタル採点 県教委、採点ミス踏まえ改善策
改善策では、出題方針について5年度からの変更はないと説明。記述問題と選択問題の併用型を踏襲する一方、選択問題はマークシートを採用するとした。
受験生の答案は専用機で読み取り、マークシート部分は自動で採点される。記述問題の採点はデジタル採点システムを使い、1人の受験生の解答を2系統でそれぞれ採点した上で、2つの採点結果を突き合わせることで採点ミスがないか確認する。この突き合わせ作業は同システムを使えば自動で可能になるという。
県教委の担当者は19日の説明で、「人為的ミスを防ぐためにはマークシートやデジタル(採点システム)が有効という(改善検討会議の)強い提言を踏まえ、導入を決めた」と述べた。
改善策ではこのほか、合否の境目となる「ボーダーライン」付近の受験生については、採点ミスがないか、すべての答案を改めて点検するとした。教員が採点に集中できる環境を整えるため、採点や点検を行うための臨時休業日を追加で設定できるようにすることも盛り込んだ。
県教委は、8月中旬以降に解答用紙のサンプルを公表する予定。秋ごろには各高校が採点や点検を行う上での統一マニュアル(手引き)をつくるとしている。