2023年本屋大賞に凪良ゆうさん 「汝、星のごとく」
受賞作は、風光明媚(めいび)な瀬戸内海の島で出会った男女の約15年間を追った長編小説。心に欠落を抱えた男女2人が、ひかれ合い、悩みながらも成長していく姿を通して、生きることの意味を問いかける。今年1月に選考会が行われた第168回直木賞の候補にも選ばれた。昨年刊行された単行本の累計発行部数は40万部に達している。
凪良さんは京都市在住。平成19年に本格的に作家デビューし、男性同士の恋愛を題材にしたボーイズラブ(BL)小説界で活躍。一般文芸作品としては初の単行本「流浪の月」で令和2年に本屋大賞を受賞。同作は実写映画化され、話題となった。
本屋大賞の2位から10位は次の通り(敬称略)
②安壇美緒「ラブカは静かに弓を持つ」(集英社)③一穂ミチ「光のとこにいてね」(文芸春秋)④呉勝浩「爆弾」(講談社)⑤青山美智子「月の立つ林で」(ポプラ社)⑥小川哲「君のクイズ」(朝日新聞出版)⑦夕木春央「方舟」(講談社)⑧町田そのこ「宙ごはん」(小学館)⑨寺地はるな「川のほとりに立つ者は」(双葉社)⑩結城真一郎「#真相をお話しします」(新潮社)