【今週見るべき展示会】プラダによる『Role Play』展ー流動する自己のありようを探る
ベアトリーチェ・マルキは、自身の分身とも言える架空のキャラクターを創造し、その視点で伝統やジェンダーの固定観念を皮肉りながら作品を作ってきた。今回展示する『Never Be My Friend』は、キャラクターのひとり「ケイティ」に焦点を当てたオーディオ作品。
ハルカ・サカグチとグリセルダ・サン・マルティンのユニットは、「Typecast」と題した写真プロジェクト作品を見せる。これは、米国のエンターテインメント界や映画界における多様性の欠如を訴える作品で、POC(People of Color)俳優が、メイドや移民、凶悪犯など典型的な役柄を演じさせられるケースが多いことを風刺的に表現した作品だ。