G7広島サミット食事メニューは? 7年前の「伊勢志摩」ではどのように決まったのかを検証 乾杯酒は地元の日本酒
加藤雅也アナウンサー:
三重県志摩市の本州から賢島方面を眺められる展望台です。この高い位置からみると面白い地形をしている。
加藤アナウンサー:
海に囲まれていて、橋でつながっているという点は、広島のメイン会場、元宇品(もとうじな)との類似点がありますね
今から7年前の2016年、G7各国の首脳が集まった三重県志摩市の英虞湾(あごわん)に浮かぶ賢島(かしこじま)。
当時、世界のリーダーが会議や食事、宿泊で滞在したのが「志摩観光ホテル」。
首脳が泊まった客室には、”マーク”がつけられ、館内にはサミットで使用された品々などが展示されたギャラリーも設けられている。
そして、当時”食”の面で重要な役割を果たした総料理長は…。
志摩観光ホテル 樋口宏江総料理長:
メニューが最終的に決まったのは5月に入ってからでしたので、それまでに試作とか、試食を繰り返しながらお料理が決まっていきました
サミット直前まで吟味を重ね、世界のリーダーたちの舌を満足させた総料理長の樋口宏江さん。
会議をしながら食事をする“ワーキングディナー”の料理では、こんな要望もあったという。
樋口総料理長:
飲み込みにくいとか、かみきりにくいものは控えてということだったので、食材を選ぶ上でそういうものを選ばないようにしながら、献立を立てました
”献立の情報”が漏れぬよう、限られたスタッフだけでメニューづくりと調理が進められたという。
Q:県や国からこういうものを使ってほしいという要望は?
樋口総料理長:
ご要望はありますし、食材のリストもありました。その中から全部ではなくて、使える範囲のものを使ってくださいということでした
Q:ホテルに任せられる?
樋口総料理長:
そうですね。当時は東日本大震災もございましたので、その直後で風評被害を受けている食材もたくさんありましたので、そちらも使ってほしいというご要望がありました
樋口さんが担当した1日目のワーキングディナーのメニューは、伊勢エビやあわび、松阪牛といった地元産の食材が中心となった。