受験最前線 スランプとどう向き合うか 終盤追い上げる「現役曲線」も
具体的には「成績が下がった・伸び悩んだ」(38・9%)▽「モチベーションが上がらなくなった」(38・9%)▽「勉強のやり方に不安を感じた」(9・7%)-など。
卒業した先輩たちはスランプをどう乗り越えたのか。アンケートには「苦手分野など必要な勉強を紙に書きだす」「友達と問題を出し合うなど机上以外での勉強を増やした」といった対策がつづられていた。「ひたすら(勉強を)やり続けることで克服。諦めようかと思ったが、ここでやめたら無駄になると思い直した」という意見もあった。
現役生には秋から冬にかけ、成績が急上昇する「現役曲線」がみられるという指摘は多い。
現役生の場合、3年春まで部活動などに励んでいた生徒も多く、夏休みの勉強量が多くとも、すぐに成果が出ないという人も少なくない。9月時点ではまだ、浪人生との知識の定着量にはまだ差があるからだ。
しかし、成績の伸びは夏の終わりまでなだらかでも、地道に勉強を続けている人は秋から冬にかけて急浮上する人が増えるという。
勉強量がすぐに成績アップにつながらないと、なかなかモチベーションを維持するのも難しいかもしれないが、受験関係者たちは、「受験生のみなさんには、終盤に追い上げて合格を勝ち取った先輩たちも少なくないということも知っておいてほしい」と話している。