『オミクロン株で年越し暗雲 在外邦人「帰りづらい」』へのみんなの感想まとめ
【表でみる】オミクロン株の流行状況と特徴
「帰国できるかできないかは、在外邦人にとって重要なこと。政府内でしっかり方針を共有してほしかった」。大手海運会社に勤務し、韓国に駐在する男性(32)は、国際線予約をめぐって担当部署間の連携を欠き、迷走を重ねた政府対応に苦言を呈した。
男性はすでに航空券を手配しており、26日に帰国の予定。ただ韓国でもオミクロン株の感染者が確認され、帰国しても指定宿泊施設での6日間の隔離を余儀なくされる。年越しは施設で迎えることになり、「仕方がないが、せっかくの年末年始を自宅で過ごせないのは残念」とこぼす。
インドネシア在住で大手総合商社に勤める男性(24)は8日の便で約5カ月ぶりに帰国する。予約停止の撤回を歓迎しつつも、感染の広がり次第で、どうなるか分からない危惧がある。「親からも『帰国できるのか』と心配されている。無事に帰れることを祈っている」と、変異株のニュースに一喜一憂する日々が続きそうだ。
日系企業のドイツ駐在員の男性(44)は、家族4人での2年ぶりの帰国に向けて航空券を確保していたが「隔離期間や帰国者への風当たりも心配。実際に帰国するか再考している」と明かした。「空港やPCR検査場での感染リスクもある。キャンセル代もかかるし、悩ましい」
一方、米ニュージャージー州に住む50代の邦人男性は「隔離期間を考えるとやはり帰りづらい。周辺にも年末年始の帰国を予定していた人はいない」と、長引くコロナ禍でそもそも往来のハードルが上がっていると話した。(桑村大、石川有紀)