丹後の空気を日本舞踊に 花柳凛さん、静御前など題材に来月新作公演
花柳さんは、曽祖母の花柳寿花さんの時代から続く舞踊家の家系に生まれた。2歳で初舞台を踏み、21歳で師範となった。
会見は8月25日にあり、2021年5月に初めて丹後地方を訪れた際、自然の豊かさに感動し、「こんなにきれいな海があるのかと思った」と語った。しかも丹後には古い歴史があり、「縄文が好きな私にとっては祈りの力がある場所だと思った」という。
公演は2部構成で、第1部が新作舞踊「有涯~丹後七姫より 覚悟の三姫」。静御前、細川ガラシャ、羽衣天女を題材とする。2部は太古の祈りを復活させる新作舞踊「祈日月物語」で、1部と2部の間には京都芸術大客員教授で構成作家の谷崎テトラさんのトークショー「天と地を結ぶ、メディアアートとしての舞の可能性」がある。
WREIKO、Chii、サウンドアーティストの鈴木昭夫さん、和太鼓の佐藤健作さんらが出演する。
主催は、地元の酒蔵の経営者らでつくる実行委員会。10月23日午後1時開場、2時開演。2500円(全席自由席、高校生以下1000円)。問い合わせは丹後文化会館(0772・62・5200)。【塩田敏夫】