10月の大津祭、3年ぶり曳山巡行 400年の歴史「待望のお囃子」
2020、21の両年は、新型コロナウイルスの感染拡大で曳山巡行は中止とし、天孫神社での神事のみ執り行った。消毒の徹底や山に乗る人数を絞るなどのガイドラインを作成し、7月10日の曳山責任者会で実施を合意した。ただ、今後の新型コロナの感染状況で再協議する可能性がある。
同責任者会の当番町、孔明祈水山の森田光正さん(62)は2年間の巡行中止について「祭り・文化の継承、お囃子(はやし)や山立ての技術伝承など『まちづくり』の要素の消失に直面している」と話し、「安全な巡航ができるようにしたい」と述べた。
同連盟の元田栄三理事長(72)は「大津祭のお囃子が3年ぶりに街に響くのはうれしく、市民の皆さんも待ち望んでいると思う」と期待した。【菅健吾】