生成AI「課題継続的に把握」 G7教育相会合宣言採択
生成AIを巡っては、リポートや読書感想文などの課題にも対応できるため、考える力を奪うなど子供の学習に悪影響を与えかねないほか、生成された文章に偽の情報が含まれる可能性、個人情報や著作権の保護に抵触する恐れなどが懸念されている。一方で、活用法次第では新たな学習の方向性を見いだすことができるとの見解もある。
宣言では、生成AIを含めたデジタル技術の進展は「学習や指導に好機をもたらすと同時に、教育システムに課題を提示している」との見解を表明。課題やリスクを継続的に把握することの重要性で一致し、デジタル技術の正負双方の側面を意識した文言となった。
宣言には新型コロナウイルス禍で停滞した留学や国際交流を、コロナ禍前よりも拡大させる方向も盛り込まれた。
議長を務める永岡桂子文部科学相は、討議終了後の記者会見で「世界中の子供を支え育てることができるよう密接に連携していく」と述べた。