「興味持ってもらえれば」 和歌山県で子供科学教室 身近な細菌を観察
同センターでは、感染症や食中毒の原因分析や大気・水など自然環境の分析などを行っている。
科学教室は、環境や公衆衛生についての理解を深めてもらおうと夏休み時期に例年実施。この日は「調べてみよう!身近な菌」と題して微生物について学ぶ実験が行われ、小学5~6年生の10人が参加した。
参加した児童らは、細菌やウイルスの大きさや、顕微鏡で観察するためには無色の微生物に色をつける染色という作業が必要なことなどの説明を受けた。その後、実際にイーストや乳酸菌飲料、納豆などをガラス板に乗せ、「グラム染色」と呼ばれる方法で染色。着色が済んだ細菌などを顕微鏡で観察した。また、寒天培地で納豆菌を培養することで絵を浮かび上がらせる実験も行った。
理科が好きで参加したという和歌山市の小学5年、岩橋美侑さん(10)は「作業は難しかったけど丁寧に教えてくれてよく分かった。菌にもいろんな種類があることが分かり、興味を持った」。センターの村上毅所長は「子供たちが科学に興味を持ってくれたらうれしい」と話していた。