管理体制問われた動物園の飼育環境改善図る たつの市
同動物園をめぐっては、過去5年間で飼育動物の約1割が死ぬなどして昨年、飼育・管理体制のずさんさがクローズアップされた。これを受けて市は、24時間開園態勢を変更したり、休園日を設けたり、獣医による定期健診を実施したりと環境の改善に乗り出した。
さらに来年度は、獣医と専属委託契約を結んで定期健診の回数を増やし、飼育スタッフを従来の3人から7人に増員する。
また、獣舎のリニューアルにも着手することにし、来年度は整備計画や実施設計を策定。5~6年度の2年間をかけてサル舎とウサギ舎を建て替え、バックヤードや隔離スペースなども設けることにした。
市は「指摘を受けて専門家による総点検を行い、改善点を洗い出した。これに基づき対策を進めていく」と説明。一方でサル、ウサギ舎以外の獣舎については「適切な飼育数を踏まえ、建て替えるか動物を譲渡するか慎重に検討したい」としている。