コレクターの目で日本現代アートのDNAを探る。高橋龍太郎コレクション展がWHAT MUSEUMで開催へ
ー日本現代アートのDNAを探るー」が、4月28日~8月27日に東京・天王洲にあるWHAT MUSEUMで開催される。
高橋は、1997年から本格的に現代アートコレクションをスタート。現在3000点を超える作品を所有しており、本展では、そのうち約30作家による作品約40点が出品され、日本の現代アートのDNAを探りその魅力に迫る。
展覧会では、岡村桂三郎の迫力ある大型作品と杉本博司、井上有一、操上和美らの作品が共鳴し、光と陰のなかに浮かび上がる特別な展示空間を演出する。また、日本独自の伝統的な技法や素材、モチーフを取り入れ、多様な表現で制作された小沢剛、鴻池朋子、天明屋尚、山口晃、横尾忠則らの作品や、見附正康の大皿、山口英紀の水墨画、須田悦弘や橋本雅也らの彫刻など、平面から立体まで優れた技巧で表現された作品の数々も展示される。
さらに、日本の現代アートシーンを語るうえで欠かせない「もの派」の代表的な作家である榎倉康二、菅木志雄、関根伸夫、李禹煥らの作品に加え、高橋龍太郎コレクションとしては初出展となる華雪のインスタレーションや束芋の映像、小谷元彦の彫刻など様々な作品を見ることができる。
日本の長い歴史のなかで築き上げられてきた文化や芸術、価値観を継承しながらも独自の視点で再解釈し、新たなかたちや方法で表現している作家の作品。日本屈指のコレクターの目を通じて確かめてみてはいかがだろうか。