武蔵野学院大が近隣市の飲食店とコラボで新メニュー
今年度のインターンシップで新メニュー開発に臨んだのは学生75人。7チームに分かれ、狭山市4軒、所沢、川越市各1軒の計6軒の新メニューを考案した。
所沢市のイタリア料理店「パスタ・デルフィーノ」では山田瞬さん(20)、児島鉄哉さん(21)、吉岡七海さん(19)が「里芋チップスと生ハムのレモナーラ」を開発。狭山市などで生産量が多いサトイモを薄切りにして揚げてチップスにし、彩りの良い水菜にレモンソースを絡めてカルボナーラ風にした。夏季にふさわしく、冷製のパスタとし、さっぱりしたさわやかな風味が特徴だ。
山田さんは「サトイモのヌルヌルした食感が苦手な人もチップスにしたらおいしく食べられる」と指摘。吉岡さんはもともとサトイモが苦手だったというが「見た目がおいしそうで食べられた」と明かす。
同店ではこのメニューをブラッシュアップして販売を開始。9月上旬以降は温かいパスタとしても同メニューを提供する予定だ。オーナーシェフの藤井大介さん(52)は「提案された8種のメニューのうち、2種を組み合わせてできた」と説明し、「今までのうちの店にはないメニュー」と笑顔で話した。
今年度のインターンシップでは、飲食業の経営課題を「新型コロナウイルス感染症流行前の売上高への回復」と想定。連携した各飲食店の特徴と大学生の視点を掛け合わせたメニュー開発などにより、飲食店の認知度向上や集客アップ、売上高の拡大を目指す。(兼松康)