大迫力の“山の神” 「もののけ姫」モチーフの作品がSNSで話題 廃材から生み出すアート【新潟発】
投稿から約2週間で14万「いいね」を超え、ツイッターでは大ヒットしたアニメーション映画に登場する山犬のような神々しさだと話題になっている。
この作品を手がけた、若きアーティストを取材した。
作品を手がけたのは、新潟・長岡市に住む加治聖哉さん(26)。
加治聖哉さん:
長岡造形大学を卒業して、木材で作品を作るアーティストをしている
さっそく作品を見せてもらうと…
長谷川珠子アナウンサー:
うわぁ、すごい!ゴツゴツとしていて強そうな雰囲気はあるのですが、指先や毛並みが細部まで作り込まれていて繊細です。こちらの作品、素材は?
加治聖哉さん:
実は全部、木の廃材でできている
作品のタイトルは「神籬(ひもろぎ)」。神を迎えるための場所を意味する、全長4mほどのこの作品には、知り合いの大工などから譲り受けた廃材が利用されている。そのため、体にはところどころ模様が。
加治聖哉さん:
これは、閉店した栃尾地域のお肉屋さんで使われていた片栗粉の箱。けっこう高級で桐箱に入っているんですけど、それをバラして使った
加治さんは、このほかにも廃材に命を吹き込み、様々な原寸大の生き物を制作している。
加治聖哉さん:
大学生の頃に、建築学科の授業でイスをつくる授業があった。曲がった切れ端や余った切れ端が、「まだまだ使える材料なのにもったいない」と感じたところから動物を作り始めた
そんな加治さんが今回この作品を制作したのは、あるアニメーション映画からインスピレーションを受けたから。
加治聖哉さん:
もののけ姫のサンが山犬に乗っている姿を見たときに、「いつか自分も」と思って作った
今回、特別に乗らせてもらうと…
長谷川珠子アナウンサー:
たてがみが自分に向かって鋭く生えているので、なお迫力を感じます
加治さんは、今後も地域の思い出が詰まった廃材一つ一つに耳を傾けながら、作品に向き合いたいと話す。
加治聖哉さん:
廃材には、その廃材の背景やストーリーがある。持ち味や特性もあって、その辺を生かしながら作るのがパズルみたいで楽しい
果たして次はどんな作品が誕生するのだろうか。
(NST新潟総合テレビ)