自然とアートの融合した庭園「ニノガーデン」 関東からUターン“夫婦で作り上げた癒しの庭”【岩手発】
2023年5月、岩手県二戸市の高台に季節の草花や石の彫刻を鑑賞できる庭園「ニノガーデン」がオープンした。
夏を感じさせるような色鮮やかな色合いのタチアオイに…
白と黄色のコントラストが素敵なシャスターデージーなど、約1,000坪の敷地内には、約200種類の植物が育てられている。
地元の来園客:
天気もいいし、開放的なこの空間が気に入ってまして、海外の庭みたいな感じも気に入っています
地元の来園客:
オーナーの好きな花とここの環境が、すごくゆったりできる
来園者によると、四季によっても庭園の雰囲気は違うという。
このニノガーデンをつくり、管理しているのが藤嶋淑子さんだ。6年前、高齢の母親との同居をきっかけに茨城県からUターンしてきた。かつて祖父母や母が雑穀などを栽培していた畑を活用したという。
ニノガーデン 藤嶋淑子さん:
茨城に住んでいた時に広めの庭を作った経験がありました。(二戸は)肥えた土で、気候も寒い方がガーデニングには向いているので、広々としたお庭を作ってみようと思いました
準備は工務店の人などにも手伝ってもらったが、プランニングや実際に苗を買ってきて植えるのは淑子さん自身で行ったという。
植物の他、園内には夫・明範さんが制作した石の彫刻も置かれている。明範さんは元美術教員で、今は「石皿工房NINO」を立ち上げ彫刻家として活動する。園内の彫刻は、明範さんがこれまでに作りだめていた作品から淑子さんが選んだものだという。自然とアートが融合する「ニノガーデン」は、まさに“夫婦で作り上げた癒しの庭”なのだ。
西島芽アナウンサー:
奥様から岩手に帰ってガーデニングやりたいというお話を聞いた時はどう思いましたか?
ニノガーデン 藤嶋明範さん:
随分思い切ったことやるなって思いましたね。僕自身は植物の事や花の事は全然知らないので、木を植え替えたいというリクエストがあればやるだけ。できるだけ協力したいと思って協力した。せっかくなので、皆さんに楽しんでいただける所になってほしいなと思います
さらに、庭には美しい草花だけではなく地域に伝わる小麦や山菜なども植えられている。淑子さんは「この地域では南部小麦を食用していた。二戸だけでなく岩手・東北の豊かな山菜・植物があるので、色々な方に知っていただきたい」と話している。
ニノガーデン 藤嶋淑子さん:
庭をもっと充実させるっていうことも大事ですけども、皆さんが集える場所として音楽や販売の企画などのイベントを、あんまり大変にならない程度にやっていきたいです
季節の花や山野草など、それぞれの個性を生かした、北岩手らしい「ニノガーデン」。金曜から月曜までの週4日間開園している。
(岩手めんこいテレビ)