5年前の私立高生徒の自殺、遺族が東京都に調査要望
遺族側弁護士らによると、高校2年だった勁至さんが平成30年11月24日に自殺した際、学校側は第三者委員会を設置。だが、委員は学校の顧問弁護士に近い弁護士らで構成、数人に聞き取り調査しただけだったという。令和2年4月、「学校による指導が自死に何らかの影響を及ぼした可能性は否定できないが、断定できない」とする最終報告書を両親に送付した。
この日、記者会見した両親は勁至さんが教員から高熱でも出席を強要されるなど、教員の不適切な言葉などを伴う指導で自殺に至る「指導死」の可能性が考えられると指摘。父親の和之さんは「息子が死んだ本当の理由を知りたいと思い、都に調査をお願いした」と話した。
学校側は取材に「調査に不十分な点はないと考えている。今後、都から指導があった場合、それに従い対応する」とコメントした。