小関裕太と巡る、イッタラ140年の軌跡。大規模展が〈Bunkamura ザ・ミュージアム〉にて開催!
1881年、フィンランド南部のイッタラ村で創立された〈イッタラ〉。環境先進国としてガラスに鉛を使わないサステナブルなものづくりを続け、時代ごとに名作デザインを発表。世界的な評価を得る革新性をもつブランドとして、広く知られている。本展は〈フィンランド・デザイン・ミュージアム〉がイッタラ創立140周年を記念し2021年に開催した展覧会を元に、イッタラと日本の関わりについての章を加えた全4章の構成で紹介。140年に及ぶ歴史とその変遷を凝縮して辿っている。
時代を彩ったデザイナーたちとそのデザインフィロソフィーまで、貴重な映像やデザイン画を含む総数450点以上もの展示品は見応えも充分。往年のイッタラファンはもちろん、これまでイッタラをあまり知らなかった人まで、その世界観を存分に楽しむことが出来る。
展覧会のナビゲーターを務めるのは、俳優の小関裕太さん。映画やドラマで活躍する小関さんは、実は大のイッタラファン。以前から北欧デザインやフィンランドにどこか惹かれるものを感じていたという小関さんが、自身の写真集の撮影地として初めてフィンランドを訪れたのは2019年の初夏。森や自然、街の中を纏う空気、デザインが日常に溢れた人々の暮らしぶりに至るまで、すぐにフィンランドそのものに魅了されたという。本展では音声ガイドも担当。瑞々しい感性で語られる解説は、会場に訪れた人々を一気にイッタラの世界へと誘ってくれる。
「フィンランドと聞くと、霧の中で雲が見え隠れするような幻想的なイメージがありました。以前も他の国に写真を撮りに行った際、実際にその土地に行ってみるとそれまで思い描いていたイメージとは違った印象を持つものだな、と感じた経験があって。きっとフィンランドもまた違う気づきがあるのだろうと思い、楽しみにしていました。
着いてみると、ちょうど白夜の時期で夜も明るく、空気も澄んでいて。自然の美しさだけではなく、街中にデザインが溢れている国でした。イッタラのiマークをよく見かけているうちに、そういえば日本でも見たことがあるなと。改めて、日常の中に溶け込んでいるポピュラーなブランドであることを知りました」