石原さん、余命見つめ遺稿に 「いつかは沈む太陽だから」 2022-03-09 2月に死去した作家、元東京都知事の石原慎太郎さんが昨秋、余命3カ月と宣告された際の心情を記した文章を残していたことが9日、分かった。「太陽の季節」の作家としてたびたび作品のテーマとして扱い、間近に迫った死を「己の季節の終り」と捉え「いつかは沈む太陽だから」とつづっていた。10日発売の総合誌「文芸春秋」4月号に掲載される。 「死への道程」と題された遺稿は昨年10月19日の日付が記され、腹痛の原因を調べる検査を受けた後に医師と対話する場面から書き起こされていた。余命宣告を受け、「以来、私の神経は引き裂かれたと言うほかない」と受け止めた。